福岡城内は、鴻臚館跡と福岡城跡の二つの国の史跡が重なる国内でも珍しい場所です。
一年を通して、さまざまなイベントを開催している福岡城内ですが、12月は二重史跡である鴻臚館と福岡城を肌で感じるイベントが開催されました。
まずは、12月9日土曜日。
鴻臚館跡展示館で「本格お線香づくり体験@鴻臚館跡展示館」が開催されました。
古代衣装を着た講師のつる子先生のご指導のもと、皆さん真剣にそして楽しそうにお線香を作っていらっしゃいました。
現代のフレグランスではなく、古代から使用されているお香の香りに包まれながら、本物の古代遺構の横で作るという古代感あふれる空間が実現しました。
このお香のワークショップは、これまでも何度か開催しており毎回大好評のイベントです。
当日の館内は一日中良い香りがしており、来館されたお客様がわざわざ帰り際に「とても香りが良くて素敵でした」とのお声をいただくなど、来館された方たちにも毎回喜ばれています。
そして、12月16日土曜日は、現在復元工事中の「潮見櫓見学会」がありました。
復元工事中の潮見櫓?既に潮見櫓はあるではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
福岡城内に現在あるのは、「(伝)潮見櫓」です。
当館HPでも(伝)潮見櫓が本当の潮見櫓ではなく、潮見櫓と伝えられてきたために“(伝)”とついているとの話が出てきたと思います。
けれども、たまに私達スタッフも“(伝)”を言わず「潮見櫓」と言ってしまうことがあります。
これからは、「(伝)潮見櫓」と「潮見櫓」をきちんと分けて話さないといけませんね。
さて、見学会当日は、風雨の荒天のなか多くの方々がご参加されていました。当館スタッフも見学に行きましたが、建設過程などの説明を聞いたり、本物の資材を直接目の前で見ることが出来て心が躍りました。
ご参加者の方々も「たまたま県外からお城観光に来て見学会に参加できてラッキーだった!」とか、見学会の後大興奮で「感動した!」など仰っていました。
今後も見学会が開催される可能性がありますので、是非お見逃しなく!
今年もあとわずかとなりました。
本年も多くの皆さまにご来館いただき、ありがとうございました。
また、来年もどうぞよろしくお願いいたします。