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福岡城 6月の連想ゲーム?!

 

緊急事態宣言も解除になり、新型コロナウイルスのワクチン接種をされた方も少しずつ周りで耳にするようになりました。

 

「新型コロナウイルスのワクチン」と聞いて6月つながりで連想したのが………

 

昨年の6月、九州大学と九州大学発のベンチャー企業であるKAIKO(福岡市)が共同で新型コロナウイルスのワクチン候補となるたんぱく質の開発に成功したとのニュース。

なんと、蚕から作るそうです。

 

次に「お蚕さま」と聞いて連想したのは………

 

NHK の大河ドラマ「青天を衝け」。

 

主人公の渋沢栄一の実家では「お蚕さま」を飼っていたそうで、第1話の「お蚕ダンス」は印象的でした。

 

その「お蚕さま」の餌といえば………

 

「桑」。

 

栄一が幼いころから京に上がるまでの青春篇の舞台となったのが、桑畑が広がる血洗島村。何とそのセットは東京ドーム5個分の面積があるそうで、2020年の1月から約3,000本もの桑を実際に植えて造られたものだそうです。

 

「桑」と聞いて、「福岡城三の丸東部の桑の栽培‼」と連想されたお方はかなりの福岡城通!!

 

実は「福岡城 6月の出来事」で頭に浮かんだのが「筑前竹槍一揆」でした。

 

詳しく調べようと『福岡市史 特別編 福岡城』を読んでいたら、「桑茶政策と三の丸東部」にその記述を見つけました。

 

『明治初年福岡県養蚕其他ニ関スル記録』によりますと、福岡県では明治5年2月に「養蚕之道」を開くことが示され、それを受けて、福岡県庁の租税課に勤務していた元福岡藩士の上野就賢は3月に本丸を除く福岡城内の空き地(主に三の丸東部の大身屋敷跡地と思われます。)に桑苗を栽培する計画をたてました。

 

その結果明治5年末には城内に17~18万本の桑苗が栽培されていたそうです。

 

ところが、翌年の明治6年6月に「筑前竹槍一揆」が起きました。

 

嘉麻郡高倉村(現・飯塚市)の農民と米相場師とのいさかいを発端に参加者10万人ともいわれる一揆が旧筑前国全域に拡大し、福岡城内にあった県庁にも突入しました。今から148年前の今日、6月21日のことでした。

 

その結果、それまでの栽培の成果は無になり、城内における桑苗栽培の試みは中途で終了したそうです。

 

その時の傷跡が今も下之橋御門に残っています。

 

 

このあたりの傷ではないかと言われています。

 

 

もし一揆がおきずに、そのまま桑苗が栽培され続けていたら、第二の渋沢栄一が福岡からも誕生していたのでは………そんなことを連想した6月となりました。

 

福岡城跡で天然記念物を発見!

福岡の今年の梅雨入りは、例年より20日も早く、統計史上でも2番目の早さだったとか。

城内を彩る花々も、今年はどれも開花が早く、菖蒲は見頃を過ぎつつありますが、現在はアジサイとスイレンを楽しんでいただくことができます。

下之橋では、この2種類の花を同時に見ることができ、人気の撮影スポットとなっています。

 

 

 

さて、福岡城跡で梅雨の時期に開花する植物ですが、アジサイやスイレンだけではありません。福岡城のお堀で初めて発見された植物の開花もこの時期なのです。

その名も「ツクシオオガヤツリ」、漢字で書くと「筑紫大蚊帳吊」です。

 

カヤツリグサ科は、茎が三角形で、両側から裂くと四辺形となり、拡げた形が蚊帳を吊った形に似ていることから「蚊帳吊草(カヤツリグサ)」の名が付いたそうです。世界中に約3,700もの種類があり、日本でも道端や田畑でよく見られます。古代エジプトで紙の原料として使用されたパピルス(カミガヤツリ)もカヤツリグサの一種です。

 

「ツクシオオガヤツリ」は、そのカヤツリグサ類の中でも特に大型のもので、1.5メートルの高さにまで成長します。明治39年に福岡城のお堀で初めて発見されたことから、頭に「筑紫」の名も付きました。

 

環境の変化に敏感で、泥の質が変わると消失し、絶滅危惧種となっている「ツクシオオガヤツリ」。ほぼ福岡市内でしか見ることができないため、県の天然記念物として指定されています。

 

 

ツクシオオガヤツリの花は、花びらがあるわけではなく、鱗状のものが重なり合った小穂から成ります。この穂ははじめはグリーンで、だんだんと黄味を帯びていきます。

植生が一定しないため、常に同じ場所にあるとは限らないようですが、比較的見つけやすいのが1号堀と6号堀です。

 

1号堀では、巣作り中のアオサギの姿を見ることもできます。

 

 

ハスの花ももうじき開花の時期を迎えます。

お堀端では、ハスの観賞と同時に「ツクシオオガヤツリ」もぜひ探してみて

ください。

 

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