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黒田長政と献上博多織

福岡城の日々 2023年07月14日(金)
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梅雨でじめじめとしておりますが、そんな雨を吹き飛ばすイベントが福岡市内で開催されています。

7月1日から15日まで、博多祇園山笠が始まりました。福岡市内各所でも飾り山を見ることができ、祭りの後半は博多部を中心に勇猛な舁き山を見ることもできますよ。

7月14日からは世界水泳が始まります。今回は博多織と黒田家、世界水泳などのつながりをご紹介します。

【写真提供:福岡市】

 

福岡は、弥生時代に有田遺跡(福岡市早良区)から絹織物が出土し、古くから絹織物生産が盛んな地域でした。鎌倉時代、宋から帰国した博多商人の満田弥三衛門が持ち帰った唐織の技術が博多織の始まりとされています。彼と一緒に宋へ渡った僧の聖一国師が承天寺から山笠を始めた年と同じ年です。

聖一国師が開祖の承天寺、満田弥三衛門の墓もある。【写真提供:福岡市】

 

江戸時代になり、福岡藩初代藩主の黒田長政によって、博多織の反物と帯が幕府へ献上されるようになりました。これにより博多織が、献上博多・献上織などと呼ばれるようになりました。刀を差しても緩まない程の品質の高さ、また歌舞伎とも深いつながりがあり、博多織は瞬く間に広がり、また明治以降ではパリなど世界でも有名になり今日に至ります。

現在では、山笠の人形の衣装生地には博多織が使用されていたり、地下鉄博多駅のロゴになっていたりと様々な所でお目にかかれますよ。みなさんも、ぜひ探してみて下さい。

(出典:福岡市・福岡市の文化財HPより)

博多織・五色献上【写真提供:福岡市】

 

そんな博多織が、世界水泳とどのようにつながっているのでしょうか?

 

 

正解はメダルリボンです!!

 

 

14日から始まる世界水泳のメダルリボンに博多織が使用されています。大会のイメ-ジカラ-で献上柄を織り込んであり、水をイメ-ジしたブル-の縞がアクセントになっているそうです。いつもはメダルの色に興味が湧きがちですが、今回はメダルリボンにも注目してみて下さいね🏅

梅雨の中休み、雨で緑が洗われ新緑とは違った深みを増してきています。お濠の蓮も赤坂側から満開となり、三の丸スクエア付近のひまわりも日差しに負けず咲いています。熱中症に気を付けられ城内の散策がてら、福岡城むかし探訪館や鴻臚館跡展示館、三の丸スクエアへお立ち寄りください。