4月21日(金)から4月23(日)まで、福岡城内の(伝)潮見櫓において、詩太個展「春風に樹々は笑う」が開催されました。
詩太さんの個展は、大好評だった昨年9月につづいて2回目です。
今回は海外の方も多く来場いただき、前回同様大盛況となりました。
昨年は、櫓の暗闇を生かして作品が浮かび上がる幻想的な感じでしたが、今回は櫓の窓を開放して、流れる風を感じる空間が演出されていました。
(伝)潮見櫓2階の窓近くの絵を見てみると、まるで櫓の窓からのぞく下之橋御門の屋根の上から、風にのって雲が入ってきたようでした。
こちらは、風に揺られてくじらが櫓の窓から出ていってしまいそう!
作品と櫓と吹き抜ける風のおかげで、とても想像力が豊かになってしまいました。
さて、今回は詩太さんに少しお話を聞いてみました。
前回の個展で、櫓という文化財のもつ空間の力を感じたそうです。
そして、来場された方との出会いがとても良かったこと、施設関係者の皆さんが喜んでくれてとても嬉しかったとのことでした。
来場された方から「櫓からの景色が見たい」との要望があり、実際櫓からの景色を見せないのはもったいないと思って、今回は窓を開けての開催となったそうです。
また、詩太さんのテーマである「穏やかな時間」と櫓内の空気感が似ていると感じられたそうですが、同じように思われた方も多かったのではないでしょうか。
櫓内に詩太さんの絵が溶け込んで、とても心地よい空間となっていました。
詩太さん、ありがとうございました。