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福岡城と六端城

福岡城の日々 2022年09月28日(水)
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九月に入り秋の気配を感じるようになってきました。秋と言うと、行楽の秋、スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋と、秋に繋がる言葉がたくさんあります。福岡城跡にも秋を感じながら楽しめる場所がたくさんあります。そんな秋の風景をご紹介するとともに、今回は1601年の福岡城築城とほぼ同時期に、藩内六ケ所に築城・改築された「六端城」に触れたいと思います。

まず、「六端城」についてですが、初代藩主の黒田長政が、若松城、黒崎城、鷹取城、益富城、小石原城(松尾城)、及び麻氐良(まてら)城の六つのお城を築城・改築しました。豊前との国境い近くが多いのは、一説として関ケ原の戦い後の豊前から筑前への国替えの際、長政が豊前中津で徴収した年貢を全て筑前に持ち去り、後から豊前に入った細川忠興が激怒したことから細川領との国境警備の目的が大きかったとされています(遠賀川流域の穀倉地帯を守るためだったとの説も)。当時の作法では年貢は前地に置いていかなければいけなかったようです。この年貢持ち去りを機に黒田家と細川家は不仲になったと言われています。ちなみに六端城の城主は、井上周防、母里太兵衛等ほとんどが黒田二十四騎のメンバーでした。

(近世初期の福岡藩領域)

※福岡城むかし探訪館内パネルより

その後、1615年に徳川幕府が発令した「一国一城令」により六端城は廃城となりました。一国一城令の目的としては、大名とくに西国諸大名の軍事力を削減するためだったと言われています。

 

さてこのような経緯をたどり江戸時代を通じて存続してきた、福岡城跡の秋の風景をご紹介いたします。

まず行楽の秋では、城内のあちらこちらに彼岸花やコスモス等、秋の花々が見られるようになってきました。ぽかぽか陽気のなかで、綺麗な花を観賞しながらの散策やピクニックも良いものです。

そして、読書の秋にちなんで、「福岡城むかし探訪館」の書籍コーナーをご紹介いたします。お城や歴史に関する様々な本があります、お散歩の休憩に是非お越しください(^^)/

また、9月1日には、三の丸スクエアがある旧舞鶴中学校に「アーティスト カフェ フクオカ」もオープンしました。アートに触れ芸術を楽しむことができます。

これから城内ではたくさんイベントが開催される予定です。自然豊かな福岡城跡でそれぞれの素敵な秋を過ごしてみられませんか?