福岡城跡は、江戸時代からの石垣がそのまま残っていることで有名ですが、実は土塁(どるい)もたくさん残っているのをご存知ですか?
土塁は、土を盛り上げた堤防のような形のものです。
江戸時代、福岡城はお濠に囲まれていました。そのお濠沿いには腰巻石垣という下の部分が石垣で、上の部分が土塁となっている石垣が張り巡らされていました。お濠から侵入して水に濡れた忍者たちなどが、岸から上がるときに滑りやすく侵入しにくい造りになっていたといわれます。
(これは福岡城むかし探訪館の模型です)
今回は、数多く残っている土塁の一部をご紹介します!
まず、大濠公園から福岡城跡(舞鶴公園)に入る場所の土塁は、明治通りから福岡市美術館までほとんど残っています。
通勤・通学や散策などで舞鶴公園と大濠公園の間の小道を通っている皆さん、横、土塁ですよ!
大濠公園のスターバックスコーヒーでくつろいでいる皆さん、建物の後ろ土塁ですよ!
鴻臚館の裏もひっそりと盛り上がっています。ここは石垣付きです。
そして一番のおすすめは、現在のラグビー場や野球場の南側の土塁です。目の前で土塁を充分に堪能出来る場所ですが、実は散策路の反対側になるため訪れる人が少ない秘密の土塁スポットです★
土塁と石垣のコラボ写真も撮れますよ!
最後は、現在残っているお濠(桜の季節)の腰巻石垣です。
今の季節はハスの葉で少し見えにくいのですが、春は桜も綺麗ですが腰巻石垣も綺麗です。
石垣と土塁の二層がはっきり分かります。
福岡城跡に来城された際には、石垣だけではなく是非土塁もみてくださいね♪