あけましておめでとうございます。
新しい年が始まりました。皆様にとって穏やかな1年でありますように、お祈り申し上げます。
福岡城の名は、黒田家先祖ゆかりの「備前国福岡」から名付けられたという説があります。
一度は訪れてみたかった黒田家ゆかりの地にお正月休みを利用して行ってまいりました。
備前国福岡、現在の岡山県瀬戸内市長船町福岡にある妙興寺には官兵衛の曽祖父である黒田高政のお墓があります。
(妙興寺)
お墓の横には「メグスリノキ」が植えられていました。
黒田家先祖は目薬売りをしていて財をなしたとの説があるようです。
(メグスリノキ_日本国内のみに自生するカエデ科カエデ属の落葉樹)
(備前福岡黒田官兵衛くんパネル)
妙興寺の近くを流れている吉井川の河川敷には、備前福岡城跡の石碑がありました。
(備前福岡城跡の石碑)
黒田家との関係はないようですが、遠く離れた岡山で聞きなれた「福岡城跡」を見るのは不思議な感じがしました。
さて、話は変わりまして、今年も福岡市博物館では、国宝『圧切長谷部』の展示が開催されています。
圧切長谷部は、黒田官兵衛が織田信長から授けられ、それ以後、家宝として長らく黒田家で保有されていました。その後、福岡市に譲渡され現在は福岡市博物館所蔵となっています。
(圧切長谷部)
圧切長谷部の「圧切」には織田信長にまつわる有名な話があります。
織田信長がこの刀を所有していたとき、茶坊主の観内が信長の怒りにふれ膳棚の下に逃げ隠れたところ、信長がこの刀を棚の下に差し込んで圧(へ)し切ったことから、圧切の名がついたようです。
(圧切長谷部_差表)
〈圧切長谷部の展示期間〉
・令和7年1月5日(日)〜2月2日(日)
※1月21日からは差裏が公開される予定です。
また、福岡城むかし探訪館では「圧切長谷部」の精巧なレプリカを通年展示しております。
近くで見ると刃文がくっきりと浮かび上がっていて、レプリカとはいえ迫力があります。
福岡城跡へお越しの際は、ぜひご覧ください。
最近の福岡城跡周辺は雪の降る日もあり、寒さが一層厳しくなってまいりましたが、木々の葉が落ち、美しい石垣を見るのにおすすめの時季です。
ご来城の際には、暖かくしてお越しください。
本年もむかし探訪館、三の丸スクエア、鴻臚館跡展示館にて皆様のお越しを心よりお待ちしております。