12月5日、福岡国際マラソンが開催されました。
当日は、お天気も選手の方々を応援するように、晴天に恵まれ、ぽかぽか陽気になりました。
1947年に金粟賞朝日マラソンとして熊本で始まり、1974年に福岡国際マラソン選手権大会の名称に変更されました。
平和台陸上競技場(福岡市中央区城内)を12時10分スタート。城内の下之橋御門付近を通過して、東区香椎を折り返し地点に福岡西南部を周回42.195㎞のコースで、平和台陸上競技場を目指しました。
選手達が戻ってきました。
1位 マイケルギザエ選手 初優勝を飾りました。
2位 細谷恭平選手 日本勢最高2位
おめでとうございます!!
本当にたくさんの方が、選手の方々に拍手や「がんばれ!!」と声援を送っていました。
とても感動するマラソン大会でした。
今年で最後・・・青空の下で75回の歴史に幕を閉じました。
さて、マラソン選手が走られたお堀の周りですが、
江戸時代は福岡城の内郭は長大な水堀に囲まれていました。お堀には東側に上之橋、西側に下之橋、南側に追廻橋の三ヶ所に橋を架け、城下町と内郭を結んでいました。
お城の入口は三カ所の橋だけでしたので、当時は不便だったと思いますが、敵からの侵入を堅固に守る造りになっていました。
そして各選手が近くを走った下之橋御門の地面にV字に瓦を縦に敷きつめたところがあります。これは瓦坂と言い、雨落ちや滑り止め、また補強の役割として施されたものです。
雨の日は滑りにくいように活躍してくれています。
こちらの写真は、鉄砲櫓跡に入る手前の細い登り道の写真です。こちらも下之橋御門と同じように瓦を立てて敷き詰めた場所が残っていますが、ここは江戸時代から現在まで、長い年月、同じ場所に残っているものです。江戸時代から何人もの人が、雨の日も風の日も、この瓦の上を通って安全に鉄砲櫓に出入りしたのですね。
この瓦の上を通ると、マラソン選手の方がコツコツと努力された日々と、瓦を地面に一つずつ一つずつ埋め込んだ江戸時代の人と、何か重なる気がします。
マラソン選手が感動を与えてくれたように、きっと江戸時代の人も、この地面に埋まった瓦に感動し安心して通ることができたのでしょうね。
当時の舗装、普段見かけない地面の中に埋まった瓦も、ぜひ見てくださいね。
瓦の上を歩くのも楽しいですよ。
寒い季節になってきました。暖かい服装で、ぜひ福岡城で小さな発見してみてください。