2月10日(土)・2月11日(日)福岡城二の丸梅園で梅まつりが開催されました。
温泉湯質化した天然ミネラル豊富な足湯が出店されていて、強風で冷たくなった足を温めながら観梅している方もおられました。
キッチンカーも並んでいて美味しそうな香りが広がっていました。冬ならではのメニューなど豊富なグルメを堪能されていました。
梅園の中央では「福岡おもてなし武将隊」により、福岡藩初代藩主 黒田長政、黒田家筆頭家老 栗山善助、博多の豪商 博多屋源が出陣され、梅の花に囲まれた中で、おもてなし演舞を披露されていました。
この武将隊は福岡城を拠点として全国各地にも出陣され、そこで街を盛り上げるべく活動されています。
二の丸梅園では、たくさんの援軍の方々に囲まれ勇ましい刀を使った演舞がとてもかっこよかったです。最後は皆様と一緒にこぶしを掲げ勝鬨を挙げられました。3月のさくら祭りにも参戦されるとのことでしたので、皆様もぜひ桜の時期も福岡城へ遊びに来られてください。
また、梅まつりでは、猿まわしの公演もあり、竹馬に乗って宙返りの技を見せてくれました。竹馬歴は約5年で習得に1年程かかり、今では転倒も無くなりました~と説明があった矢先にわざと転倒するという、息ピッタリの芸でたくさんの笑い声や拍手に包まれていました。
猿まわしの歴史はとても古く、日本で確認される文献上の初見は13世紀に鎌倉幕府が編纂した歴史書「吾妻鏡」に書かれた猿舞の記事。一方で絵画上では後白河上皇の要請で、1165年に成立した「年中行事絵巻」の中に猿を連れた猿まわしが描かれているようです。
猿まわしは元来、悪魔払いや厄除けといった神事でした。古来より猿は神様の遣いとされ、牛や馬を守る「まじない」として猿の舞が生まれたようです。
お猿さんは、当日の大技「八艘飛び」を披露され、かなり離れた階段から階段へ飛び移り、逆立ちで着地してそのまま階段を下りていったりと、大活躍でした。
お猿さんは「魔が去る 厄が去る 病気が去る」と、神様の遣いで願いを託しその思いを届ける架け橋になる、とも言われています。
そのような思いが込められた技をご来場の方々がご覧になられており、今年も皆様が健康でこの1年を過ごせたら…と思いました。
福岡城は、このあと牡丹、芍薬や桜など春の花の季節を迎えます。皆様お誘いのうえ、是非お出かけください。
望美おねえさんとハヤテ君(9歳)のコンビ三和音
(日本伝統芸能猿まわし 株式会社 二助企画様)
※参考史料:二助企画様HP